味覚の違い

 焙煎を終えた珈琲豆の味のチェックをしている。
最近は、この仕事を10人にさせて報告をいただいている。オヤッ!という評に驚くことがある。多数の人と違う味の評価をするのがいる。・・・その理由は
「淹れ方」が良くない場合に多い。当方はネルドリップでコーヒーを淹れて いるし、手でお湯を差しているのですから、差し方に個人差がある。最初の お湯が多い人、2回目が多い人、或いは、お湯の差し方が乱雑な人、とクセが 出る。一応教育をして、温度や量を規定し、ある程度の枠の中でお湯を差す様にさせている。でも、できあがったコーヒーの味が大きく違う。 最近わかった事は、お湯の差し方で、ポットの先を速く動かす人とユックリ動かす人とで味が違うという事。
ユックリお湯を差す方が美味しい!

好き嫌いがあるが、苦味好き派と酸味好き派があり、評価が割れる。苦味 好き派の方が少し多い様です。しかし、自分が苦味好き派であるから、酸味 好き派とお話をする時は注意が必要である・・と言うが、理解が行き難い。味の評価も酸味派は酸味の得点が高く、苦味に低い。当たり前の事であるが、修正が働かない。

エグイ!渋い!という嫌味に特に敏感な人がいる一方で、逆に、この味をコクがあって美味しいと捉える人もいる。コゲ臭い、煙臭いに敏感な人もいる。

評価を毎週させていると、最近は特に敏感にチェックをしてくれる様になる。個人のコーヒーに取り組む姿勢も若干変わってきたのでしょう。 しかし、全員が「美味しい」というのを作るのは難しい。