コーヒーを作る時に出る泡について

コーヒーの粉にお湯を注ぐと、新鮮な粉はお湯で温められて膨張する。この現象は コーヒーの中に含まれている炭酸ガスが、お湯で温められて膨張するのです。
粉が古くなっていると、炭酸ガスが蒸発して少なくなっているので、膨張度合いが小さい。

2回目のお湯を膨張した粉にかけると、非常に細かい泡が無数に出てくる。この泡を たくさん出す方が美味しいコーヒーが得られる。
従って、先の細いポットでお湯を差し、多くの泡を湧き出させる方法をとるのです。

しかし、実際にはこの泡に、コーヒーの良くない成分が非常にたくさんこびりついていて、 この泡を浮かせて抽出液に入らない努力が必要です。
従って、落とさない様に絶えず泡を浮かせながら、又なるべく多くの新しい泡を噴き上げ させながら、お湯を差して行きます。

最後に多くの泡を含んだ液を漉し袋の中に残したままで、袋をビーカーから取り外して、 全部捨てるのが美味しいコーヒーの作り方です。
何時かこの項で記載させて戴きましたが、コーヒーに力を入れて100%成分を抽出しようと 考えると、却って悪い成分をも抽出してしまい、良くないコーヒーになると申しました。
腹八分目ではありませんが、八分目程度を目標にすると、この悪い泡成分も除去できます。

お客さんが来られた、今日は美味しいコーヒーを淹れてあげよう!と力をいれてコーヒーを 作ると良くないコーヒーができる場合が多いと言いました1つの理由になります。