コーヒーと水

最近、特に水について色々語られる様になってきました。
コーヒーに一番良い水とは軟水ですが、其処から先が判りません。
判りませんと云う意味は、活性炭の中を潜らせた水は不味くなります。
活性炭の入った家庭用浄水器を使って、コーヒーを作ると、味が狂い、不味くなります。
アルカリ水を使って作ってみても酸味が大きく狂いますし、酸性水を使ってみても味が狂います。

結局、普通の水道水を使って、煮沸して、コーヒーを作るのが―番美味しいのです。しかし、宇都宮や生駒の水道水を使ってコーヒーをいれると非常に美味しくなります。聞くところでは、この地方の水は伏流水を多く使っており、消毒が少なく、非常に美味しい水と云えます。

では、コーヒーに良い水を作れば良い様ですが、色々な器具を使って挑戦をしたのですが、全部ダメでした。今の処次の手が出て来ておりません。答えにならないで申し訳ありませんが、良い方法があれば教えて下さい。

パリの水道水でコーヒーを淹れると、全然飲めません。
pH計でみると10〜12程度です。アルカリ水です。でもコーヒーを美味しく飲みたい欲求から生まれたのがエスプレッソコーヒーと云う事になります。
水を蒸留して、アルカリ分を除去して高温で、短時間に抽出をすると云うやり方です。
苦肉の策でしょう。ヨーロッパでは殆どの地層が石灰岩に覆われていて、ブドウを作るのには適していますが、飲み水には全然不向きです。
その点、日本は全国どこでも美味しい水に恵まれています。

コニャック地方、ボルドーから少し入った処ですが、ブランデーの生産地として非常に有名ですが、この地域の水は非常に美味しいです。
コーヒーを作っても美味しい。
コニャック、ポリアックと云う地名の最後にアックとついている地域は非常に水の美味しい地域です。
大昔、ローマ軍が進撃してきて、水が美味しいのでこんな名前を付けたのだそうです。
ジロンド川の流域にはこんな名前が多くあります。アックと云うのは水と云う意味だそうです。