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コーヒー豆のささやき
俺達、コーヒー豆はブラジル、コロンビア、インドネシア、イエーメンなどの赤道に近い地域で生まれます。でも、標高が非常に高い高地で栽培されているので、日中は非常に暑いのですが、朝、晩は気温が下がり、涼しくなります。紅茶やお茶と同じです。
非常に厳密な品質管理の元にありますから、キチンと等級が付いており、厳密に仕訳されています。例えば、標高による品質管理、豆の粒の大きさによる品質管理、或いは、100粒の中に悪い豆…、腐った豆、黒い豆、欠けた豆、発酵した豆……の量で等級が決められたりしております。その等級により価格が付けられるのです。
勿論、有機栽培をされている農園もあります。イエーメンのモカ、アールマッカは300年前と同じ方法で栽培されており、コーヒーの木から熟成した実を手で一つ、一つ収穫をしております。
古代の儘ですから、この地域では化学肥料、消毒などは未使用です。問題は輸出、輸入の時、港の検疫所で消毒をされない様にする事です。その為に特殊な密閉方式で細菌を取り除く方式をとっております。
世界の多くの国では生産性を上げる為に品種改良をして、寒さに強いコーヒーの木、沢山収穫される木を作り、大いに改良されています。しかし、殆どの場合、味の良い豆と云う方向は余り関心が払われません。
先日、お客さんから誉められました。「お宅のコーヒー豆、すごいわネ。私、いつも豆を買うと、新聞紙に広げて、悪い豆を選って、捨てているの。お宅のは全然捨てる豆が無かった」 生の豆を、釜に入れて、20分ほど掛けて、煎ります。…焙煎と云うのですが、少しグリーンのある豆が焦茶色に変わる迄、煎ります。途中にパチパチとはぜて、大きく膨らみます。その後、冷やす過程で、全部豆を選別しながら、悪い豆を取り除いております。手間が掛かりますが、美味しいを追求する以上、手を抜く訳には行きません。
生産農家の努力、豆を精製される工場に気持ち等を考えて、より美味しく、香の良いものに仕上げるべく努めております。
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