ネルドリップでコーヒーを淹れる

3月から怠慢をしていた。

お客さんから「最近書いておられませんネ」とお叱りをいただき、「読んでいてくれたのだ!」と実感し、併せて感謝をし、書かなければ!・・・と奮い立った。

機械でコーヒーを淹れる!手と同じ程度の味にする為には?と考えながら、機械に取り組む。

500ccを抽出する為には2分程度時間が必要になる・・・3分かかると渋味やエグ味が出る危険が大きいので、2分程度に絞る。

お湯の温度がいくらか?豆の焙煎度でも違うが、80℃程度が良いと思う。機械が表示している温度は90℃とか93℃とかであるが、実際お湯が出てくる温度と大きく違う。ホッパーの中の温度、即ちお湯がコーヒー粉と接触している実際の温度は?・・・この温度が80℃程度と考える。

即ち80℃のお湯に2分間浸した程度で良いコーヒーが得られる!と思う。

この点ではネルのドリップは最高に良い。お湯を差した分だけ素直に落ちてくれる。しかも、布の線に沿って上の方は少なく、下の方は幾分多く、自然界の法則に従い落ちてくれる。早く落とす場合は量を多く淹れると、その分が素直に効いてくれる。しかも、袋の外側から蒸気が出て気化熱を奪うので、袋の中はドンドンお湯を差しても、あまり温度が上がらない。

3人用、5人用、アイスコーヒー用と3〜5種類の型紙を作り、ネル生地を裁断して、袋を縫っていただいている。バイアスが掛かって生地の目が細くならない様に注意しながら・・・

いくら機会で抽出する事を選んでも、自分で裁断して、形の良い袋を作る様に心がけている。