自宅の味

友人の奥さんが体調不良で、週2回夕食を外で済ますことにしたのだそうです。初めは良い考えであると思っていたのですが、回りはじめると大変なものであることが分かった。目的は奥さんの夕食作業をなくす為であるから、近所へ行く!事が主体であったが、服を替える、靴を替える、等の外出作業をしなければならなくなり、加えて食事が問題になる。

高級は、高価である上に窮屈である。
中級は、色々な品があるのだが、何となく簡単に・・・と言うわけにいかない。まして、老人夫婦には食べ物の感じがシックリこない。多品種であったり、不用品が付いていたり、義務感を与える場面が多いので苦痛になる様です。
昔の若い時のようにラーメン屋とかファーストフードとか言う訳にも行かない。
数回回るうちに何となく違和感が出てきた。さりとて奥さんの病気が原因で、その作業負担を軽減するという第一目的が解決するわけではないので、最近は主人の方が苦痛になってきた様です。

 コーヒー屋では、毎日来てくれるお客様、あるいは週に2度3度と来てくれるお客様を多く持っている。来られたお客様に苦痛を与えることのない様に・・・と考えるのですが、特に何もお客様へ作用していない。特別にお愛想を振りまくことも無いし、あまり干渉することも無い。単純にコーヒーを楽しんで頂く・・・と言う事になっている。Cakeはいかがですか?とも言わないし、Cookieが良いです!とも言わない。
こういう場合は商売不熱心になるのか?とも思うが・・・あまり干渉することを避けている。

お食事処は多種多様な品をお勧めし、商売熱心にして、良い評判を得ることになる。さる脚本家が高級料亭で缶詰になって原稿を書くとき、3日もすると 食事がイヤになる!高級は少し甘い目になっていて、スッキリした感じがこないそうです。