美味しいコーヒーはどんなの?

美味しいコーヒーはどんなコーヒーですか?と聞かれる。一言で答えるのは難しい・・・自分が一番良く飲んでいるもの!と答えたが・・・コーヒー屋の答えとしては及第点がでない。
お好きなのは?と聞くと、その範囲内であれば、この辺が良い!と言えるのですが・・相手の好みが飲み込めないで、返事はできない。

舌というのは嫌いなものをキャッチするが、好きなものはキャッチしにくい様にできているのかも?最高の品質のものを絶えず食べていると、口が覚えている。少し質の落ちたものを食べると分かるようになる様です。子供の時から、贅沢な高質なものを食べ続けていると、キチンと口ができ、良くない品を区別できるようになる。味は3代と言って、お爺さんが孫の教育をして初めて孫が理解できるようになるのだそうです。

もう少し苦味の多いコーヒーを!或いは、もう少し濃いコーヒーを!という具合に具体的に訴えられると、比較的理解ができ易い。時には違うコーヒーを飲んでみて、あの酸味が美味しいなどといえる様になる。
私も久し振りに他の会社のコーヒーを味わった。美味しいもので、流石にイタリアを代表するコーヒーであると納得した。その会社が生の豆を買う時の指示にも驚かされるものがある。味は究極には、原料の良いものが一番である。二流品を使って、一流品に見せるのが「腕」などと言われるが、一流品には一流の味があり、二流では出ないものがある。

美味しいもの!の追求にはキリがない。お客さん達が求めている美味しいものを満足させ、なお且つ、その上を次回に提示して行くという努力を払い続けるのは大変です。