私も老人になった

先日、テレビでコーヒーにダイエット効果がある!というお話がありました。特にマンデリンの浅煎り豆が良い!という事で2〜3の問い合わせがある。マンデリンの浅煎りと聞いて、少し可笑しくなる。多分10人中「飲めない」という人の方が多くなるのでは?と思った。

先日、街を歩いていると、グァテマラの最高級品○○○農園の品。オークションで落札!とあった。200g 2,600円でした。試飲をさせて頂くが・・・普通のグァテマラと大きい差異がない。高いと良い!という訳でもないのに?・・・と少し奇異に感じる。

「値打ち」という事になる。この味でこの値段・・・高いか?安いか?という事になるのだと思う。値打ちを認めてもらう!という事に時間と労力が必要になる。「スッゴク美味しい!」と言わせるのは大変な事です。単に「安い」という品もあり、「美味しくない」と思えるコーヒーも多くある。談笑の席料?休憩賃?と考える方が妥当なのかも知れない。コーヒーの味とは如何なるものになるのだろうか?「カウンターで一人静かに味わう、甘く苦い琥珀色の飲み物」という定義が妥当なの?古き良き時代の遺物になったのか?

昔、お客さんに厳しい指摘を頂いた。「お宅のお客さんはコーヒーを舐めて味わう気分の人が多い。若い人はこんな飲み方をしません」と言う。今の若い人は・・・と良く耳にするが、「ご馳走さまでした!」と厨房まで来て礼を言ってくれる若い人もいる。分かる人はいる!しかし少ない。でも、コーヒーの事だけではなく、ほとんど多くの事が本当に分かっている人が少なくなり、淋しい気がする。 私が老人になった!のでしょう。