カメラの進歩

久し振りに常連客の写真屋さんに出会う。
最近はデジタルカメラで写真を撮るのだそうだ。1800万画素とか いう超高級品のカメラで、簡単に良い写 真ができる。しかも、現像が不要で、修正が比較的やりやすいとなると、非常に倹約であり、スピードUPになる。画像もコンピュータで送れるとなると、大阪で東京の仕事ができるようになる。画期的な方法ができたものだ。お陰で、昔の非常に高価なカメラが値下がりをして、打撃が大きいと嘆いているが、新しいデジタルの方が有効であるので、明るい 嘆きである。

多分、この方法で考えると・・・絵も写真になり、まさに迫力の ある絵がデジタルで収められ、随時取り出されて見られる事にならないか?と思う。昔のリトグラフは、今はデジタルにした方が良いのかも知れない。油絵もデジタルになり、大きい絵も小さい絵も、 随時取り出し、鑑賞できるようになるのだろうか?展覧会がなく なる?リトグラフがなくなる、簡単な絵もなくなり、Discを開くと見られるようになる。画廊がなくなる?自分の持っている、ささやかな絵は値下がり?あまりのんびりしたことを言えないように なった。

リトグラフの大きいポスターを店に掛けているが、これを作る場合に作り賃がでてこない。今はデジタルで原画を撮影して、同じリトグラフができるのでしょう?あるいは、逆にリトグラフがなくなるので、あの味を作り出せなくなり、貴重品として珍重されるようになるのだろうか?

機械が成長して、Coffeeも簡単に作れる・・・手で淹れるような 味も風格も求めない時代がきた・・・相当淋しい話になる。