デミタスコーヒー

 デミタスコーヒーという言葉を思い出した。
初めて店を作った当時、売り出していた。でも、あまり売れ行きが良く ないので割愛した商品です。
“Demi”とは半分という意味で、モTasseモとはカップの意味です。
半分のカップに濃いコーヒーをいれて飲む・・・というのが本来の言葉 である。一杯で「8匁」という表現がある。30gで120cc程度を作るの でしょう。今も古いお客さんで「8匁」を「メッシュ2」で挽いて作る 人がいる。

  月に一度、従業員を集めて勉強会をしている。
このDemitasse Coffeeを作って飲ませてみる。全員が美味しい!と言う。 でも、相当濃いコーヒーであり、人によっては吐き気を催す場合もある。 お茶の濃茶と良く似ているのかも知れない。淹れるのも難しい!相当 お湯の温度とお湯を差すプロセスに注意して淹れる必要がある。豆の 選択も面白い。昔は非常に深い煎りの豆を使っていたが、濃く作るの だから、苦味豊富という解釈ではなく、甘み豊富の方が美味しいと思う。 EspressoのPODを作る時も、一番苦味の多い豆ではなく、少し焙煎の 浅い方が香ばしい!と知る。

 疲れた時、このDemitasse Coffeeを時間を掛けてユックリ味わうのは、 最高に良い時と思う。好きな本を片手に、冷えて甘みが増したほろ苦い コーヒーが何とも美味しく感じられる。