Coffee と Mill

 コーヒー豆を粉に挽く・・・ミルがその役目を引き受けている。潰す方法があるが、粒に不揃いができる。チョップという方法で欠く様にして挽くのが良い。粒の最小が漉し袋の目を詰まらせる事になる。最大の粒は、お湯が十分に染み渡らないで、抽出が十分とは言えない。粒が小さいとお湯が落ち難い。落ち難いと豆の成分が長い間お湯と接触しているので、必要以上に成分が出てくれる。即ち、渋い・エグイ・濃いコーヒーになる。逆に粒が粗いと、お湯が十分豆の成分を出す方に向かない間にお湯が落ちてしまう。お湯の温度にもよるが、熱いと、接触時間が短い方が悪い成分が出てきにくい。長い接触時間で必要以上のものが抽出される。逆に、温度が低いと、相当長く接触しなければ、良い成分が抽出され難い。この温度と時間を決めるのが、ミルの機能である。使い込んでくると、ミルの刃が磨耗して挽き難い状況になる。ある説では、数百キロを挽くと磨耗するそうである。同じ焙煎と配合の豆でも、味が違う様になる。作り手の問題か?と思っていると、如何せん、ミルの挽き方が違うので味が違う事になる。ミルの挽き方といっても、同じ目盛りで挽いている!どこが悪いか!と開き直られる場合があるが、挽き方が刃の磨耗などで細かくなり過ぎている場合が多い。時として、挽く場合に熱が出る時がある。最低のコーヒーになる。安いミルを買って使うと綺麗に挽きにくい。悪くなるのも早い。徐々に刃が悪くなって行くので、判りにくい。2分30秒で落ちていたのが、2分45秒になり、3分近い状況でも、ミルが悪くなったとは理解しない。しかし、良くこの場面があると思われる。コクのあるコーヒーを最初の蒸らしと2回目のお湯で作る・・・3回目、あるいは4回目で悪い成分を抽出しないで良い成分のみにする・・・人間様の知恵がこの辺で試されるのです。