Coffee Beansnにこだわる

 最近は実に多種多彩なコーヒー豆に出会う。ティピカ種、ブルボン種、 等であり、オーガニックであり、Fair Trade等である。あるいは、Cup of excellence というのもある。

欲が出て、より美味しい!より高級!と嗜好が際限なく上がり、高級化に走り続けている。が、最近少し様子が違ってきた。 豆の個性が出てくる為に、相性の良い豆を、丁度良い焙煎で作り上げ、 配合していく事が非常に大切であることがわかった。
豆の個性というのは、 Mという豆は美味しい豆であるが、Full City以上に焙煎すると、エグ味が 強くでてくる。City程度ならば感じないエグ味が、ある程度を超えると急にこの味がでてくる。すると配合では他の豆をもう少し深く煎ることで解決できる場合もあり、あるいは、量を少し変えると非常に良い味になる場合がある。 抽出する場合も同じで、300ccwを抽出する場合、最初の100ccは特に 気を使い、重厚で濃い味を抽出し、最後の100ccは軽く、爽やかな増量 的な方法が良い。機械ではこの難しい淹れ分けはできない。意識をして、 お湯を慎重に選んで、濃い味、コク味と軽い味とを作り分ける技術が大切である。

物量的にコーヒーの量を一定分飲めると満足する場合もあるが、非常に濃厚で、味の深い一杯に安らぎを感じられる人も大勢おられる。 大量消費が流行の様であり、安いが最優先事項のような時代であるのも 確かであり、大切です。
でも、自分の納得できるコーヒーを求めておられる人も多い。特に嗜好品 としてのコーヒーには自分の味を作っておられる。小さい事柄にも細心の注意を払い、生豆・焙煎・配合・グラインド・抽出 と多くの工程を経て、 一杯のコーヒーができる。その風味に魅せられて、より美味しい、深い コーヒーとの新しい出会いを楽しみに頑張っています。