良薬は口に苦し

 COFFEEの苦味を追求している。 お客さんからの依頼も苦味のCOFFEEへの反応が多い。 苦味の原因は何か?と言われると弱いが、カフェインではないか? と思う。このカフェインは精神安定効果もあり、利尿効果もある。

 苦味と言っても色々な苦味がある。 銀杏が少し苦い、百合根も苦い、アロエも苦い、抹茶は苦い、ピーマンも少し苦いようだ。COFFEEの苦味は上記とは少し違う様に思える。甘さを伴っているので違うと感じるのだろうか?

 マンデリンのトバ湖周辺で採れる最高の豆からは重い感じの 苦味がある。 カロシ等のスラウェシ島産の豆からは酸味を伴う軽い感じの苦味が 感じられる。しかし、美味しい。 コロンビアのナリーニョも苦味の多い豆ですが、少し軽い味の苦味で ある。深く焙煎をしたコロンビアはこの苦味が特に軽快な感じで何より である。苦いコーヒーを作る場合には是非必要な品である。

 しかし、味とは不思議なもので、この苦味を苦味だけで味わうと すると平凡な味になる。若干の酸味を添える事で深みができ、甘さが 加わる事で丸みが出てくる。砂糖を多く使うと砂糖味が勝って判り難い が、少しの砂糖が一段と苦味を美味しくしてくれる。

 この苦味は、しかし、非常に習慣性を伴うのかクセになり、ある時間が 来ると欲しくなってくる。また、嗜好品として長く習慣的に愛用していると 段々濃い、強い味を望むようになるものらしい。 これでもか!これでもか!と濃いのを希望される人が多い。

私もその一人である。